こんにちは、万年初心者ライダーのまれびとです。
今回は
特別な工具なんて必要ナシ!クラッチワイヤーに注油して新車の様なクラッチフィーリングを!
と題してバイクのワイヤー類の注油方法を紹介させていただきます。
なおこの方法を実践する場合は自己責任でお願いします。
用意する物
- クラッチレバーを留めてるボルトを緩める工具
- オイル交換などで余ったエンジンオイル
- モリブデングリス
- パーツクリーナー
- ビニールテープ
- 500mlの空ペットボトル
- 食品などの包装に使われる包装ビニール
- ウエスなどのボロ切れ
- ビニール手袋(無ければポリ袋やレジ袋)
エンジンオイルの交換はお店に任せていると言う方はホームセンターなどで安いエンジンオイルを買ってください。1000円もあれば1Lの缶が買えると思います。
これは2000円程
ただし!
バイクのエンジンには入れないこと!
バイク用のエンジンオイルはパッケージに”MA”と言う文字が必ず入っています!
それを守らないとクラッチが滑るなどの弊害が生じます!(1敗
ビニール手袋はグリスをボルトに付けて塗り伸ばす作業だけに使うので人差し指が覆えればポリ袋などでも大丈夫です。
ペットボトルはろうとの様な形に切っておきます。(切り口でケガをしないように注意!)
ビニールはこの日のお昼だった冷凍ピザの包装ビニールです。
クラッチレバーを外す
工具でクラッチレバーを留めているナットを緩めます。
ラチェットレンチがオススメです。
ケーブル類が邪魔で作業しにくいですがここで緩めるポイント。
ナットが緩み”効いてない”時に
ラチェットを緩めた方向から締める方向に戻す時にソケットを指で押さえながら回すとナットが供回りせずに緩めれます。
ナットが外れました。
クラッチレバーからクラッチワイヤーを外す
クラッチワイヤーアジャスターのロックナットを緩めます。
アジャスターの現在の締めこまれている位置をマーカーなどで印を付けておきます。
アジャストスクリューの切れ欠きをクラッチレバーの基部の切れ欠きと合わせます。
するとクラッチレバーがワイヤーごと外れます。
この時引っ掛かりがあったら無理に外そうとしないこと!
最悪クラッチワイヤーを痛めてワイヤーを丸ごと交換する羽目になります!(1敗
引っ掛かりがあったら大抵はアジャストスクリューの切れ欠きがクラッチレバーの基部の切れ欠きと合っていないと思います。
外れたら90度ひねって・・・
クラッチレバーが外れてワイヤーもレバーから外れました。
注油する準備をする
手頃な硬いビニールと”ろうと”にしたペットボトルを用意します。
先ずペットボトルのろうとをクラッチワイヤーに通します。
次にビニールの中心にクラッチワイヤーが通る程度の穴を開けます。
十字に切れ込みを入れる程度で十分です。
ビニールテープでクラッチワイヤーにビニールを巻き付けます。
クラッチワイヤーの被覆の端末のカシメが覗いてるように巻くこと。
ペットボトルを引き上げて注油の準備完了。
ビニールテープの巻が甘かったりすると次の工程でクラッチワイヤーの被覆がオイルまみれになるので巻いたビニールとペットボトルの間にウエスをかませるといいです。
(筆者はテープの巻が甘かったのか微妙に垂れました)
クラッチワイヤーに注油する
クラッチワイヤーの被覆の端末がちょっぴり浸る程度にエンジンオイルを注ぎました。
オイルが被覆内に入ったらもう一度同量オイルを注ぎます。
もう一度注いだオイルが被覆内に入ったら次の工程に進みます。
巻きつけたビニールを外す
まずペットボトルを引き下げます。
この時ビニールからオイルが垂れないように口をしっかり閉じておきましょう。(1敗
次にクラッチワイヤーの被覆にウエスを巻き付けます。
最初に引き下げたペットボトルを引き上げてウエスに被せます。
そうしたらビニールテープを外してビニールも外し、あふれたオイルをウエスで拭き取ります。
あふれたオイルを拭き取ったらクラッチワイヤーの”遊び”の範囲内で動かしてオイルを中まで浸透させます。
ワイヤーをクラッチレバーに取り付けて組み付ける
クラッチレバーとワイヤーを取り外した逆の手順で進めますが
クラッチスイッチの突起が邪魔でクラッチレバーのボルトの穴が基部の穴と合わないと思いますのでクラッチスイッチの突起(スイッチ部)を押し込んで押し込んだままクラッチレバーをはめます。
はまらないからと言って無理にはめようとしないこと!
クラッチスイッチの突起を折るとエンジンがかけれなくなります!
(1敗
クラッチレバーのボルトを入れる
まずボルトに付いてる古いグリスなどをパーツクリーナーで洗浄します。
モリブデングリスをちょっと付けて指で塗り伸ばします。
あとはボルト穴に挿入してナットを締め付けます。(締めすぎないこと
取付完了。
クラッチレバーの”遊び”を調整する
この工程は一旦調整した後に路上に出て違和感を感じ、信号待ちなどで行うと思うのでやり方をしっかり頭に入れてください。
クラッチワイヤーアジャスターのロックナットを緩めて
遊びを調整します。
クラッチレバーを握らずに行うこと
信号待ちなどで行う場合は必ずギアをNに
私の愛車(YZF-R25)の場合全体の引きしろの1/4程を遊びにしておくと引きしろの真ん中辺りがクラッチのミートポイントになりました。
出発前にエンジンをかけてクラッチレバーを握り、ギアを入れてフロントブレーキをしっかりかけながらスロットルを軽くあおり、クラッチレバーを戻してエンジン回転計の針が下がり始めるポイントを覚えます(クラッチミートポイント)
そうしたら出発。
試走は退避できる場所が沢山ある場所が望ましいです。
この作業を行う頻度
クラッチワイヤーの注油は他のネット記事によれば
3000kmに一度の頻度だそうです。
この作業を行うメリット
この作業を行うメリットとして
- クラッチレバーが軽くなるので街乗りなど頻繫にクラッチ操作を行う場面で疲れにくくなる。
- クラッチワイヤーの寿命が延びる。
- クラッチレバーを優しく操作すれば動きがスムーズな分入力に対して出力も優しくなるのでエンジンにクラッチを繋いだ時のダメージを減らせる。
が挙げられます。
最後に
今回は
特別な工具なんて必要ナシ!クラッチワイヤーに注油して新車の様なクラッチフィーリングを!
と題したバイクのワイヤー類の注油方法を紹介させていただきました。
今回はクラッチワイヤーの注油でしたが他にもアクセルワイヤーや原付バイクならブレーキワイヤーなんかにもこの方法が応用できます。
最後にここまで読んでいただき誠にありがとうございました。
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